熱線反射ガラスの虹彩汚染除去テスト

オレンジ色、褐色、青紫色に見えるのが虹彩汚染。青紫色に見える部分は劣化進行が顕著である。
非常にデリケートな状態なので、洗浄剤メーカーの技術者と協議の上、特殊洗浄剤をブレンドしてもらいテスト作業に当たる。
結果良好。

写真は熱線反射ガラス(酸化皮膜が外面に施された通称:外熱板ガラス)に発生した虹彩汚染です。ガラスカーテンウオールの構造で、シーリングから流下拡散する油分と浮遊粉塵、土砂、カーボンブラック等が複合汚染として固着しています。この建物のガラスは2ヵ月に1回ガラス清掃を行っているとのことからも、虹彩汚染が通常の定期清掃では除去できないことを物語っています。
通常の清掃では除去できない汚染なので、酸性(弱酸性)の洗浄剤を使用し除去を行います。しかし皮膜が劣化していると大変です。除去作業中に剥がれてしまう危険性があるのです。私達が如何なる匠をもってしても、劣化が進行していれば剥がれてしまいます。ですからそうならないよう、初期症状のうちに早期に対処しなければならないのです。
さて、熱線反射ガラスってどういったガラスなのでしょうか、詳しくはガラスメーカーの資料を参考にされると良いと思いますが、簡単に言ってしまうと、フロートガラスの片面に金属系の酸化皮膜を蒸着させたものなのです。よく、ミラーガラスとかハーフミラーなどというガラスがこれです。そしてこの皮膜がおおよそ500Å(オングストローム)と非常に薄膜なのです。間違っても硬く鋭利なもので強く擦ったりするとその部分だけ皮膜が剥がれて非常に見苦しくなります。また剥がれると修復はできません。だからこそ、常に綺麗にして、必要に応じて表面保護処理も検討しなければならないでしょう。

施工事例 事例:劣化して剥離した酸化皮膜 熱線反射ガラスの酸化皮膜が劣化し、完全に剥離した状態です。
こうなってしまっては取り返しがつきません。窓に張るフィルムとは違い、熱線反射ガラスの酸化皮膜は修復ができないのです。
だからこそ、早期の処方、対処が重要なのです。