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汚染回収システムとは

外壁の洗浄法は大別して2種類の方式に分けられます。

①拭き取り洗浄方式 
対象建材の表面が平滑ですべり性が良く、吸水性が低い金属材や鏡面仕上げの石材等に有効、タオル等でふき取る方式なので、洗浄水の飛散が少ない。
 ②高圧洗浄機等を使用した方式 対象建材の表面が粗面で、吸水性が高い粗面石材・粗面無釉タイル・タイル目地でも洗浄が容易に行える。ただし、大量の洗浄水で洗い流すため、洗浄水の飛散が多い。

①の方式は非常に簡便で、頻繁に使用される方式ですが、対象建材が限られてしまうばかりか、洗浄水の使用量が少ないために濯ぎ工程に限界があります。
一方②の方式は、洗浄により遊離・分解した汚染成分を残留させることなく除去することができます。しかし、洗浄水の飛散が問題となります。これは高圧洗浄機を使用した方式にまつわる悩みのタネです。建物周辺に充分な占有の敷地があれば良いのですが、過密な都心部では飛散した汚水で近隣や通行されている方々にご迷惑をおかけしては大変です。そこで、そのようなときに弊社では、"汚水回収システム"で作業を行います。汚水回収システムで使用するハンドガンはBOX状になっていて、その内部でノズルから洗浄水が噴射され対象面の洗浄を行います。跳ね返る汚水はBOX下部に取付けられたバキュームホースで吸い取られ、バキュームタンクに回収されます。だから飛散を最小限にとどめることができるのです。
建物周辺に充分な専有敷地があれば、通常の高圧洗浄を行っても洗浄用水の飛散はあまり問題になりません。
しかし、都心のように過密な地域では、スペースが限られており、洗浄水をむやみに飛散させるわけにはいきません。
花崗岩のバーナー仕上げには細孔とあわせマイクロクラックが多く発生しているために給水率は非常に高く、さらに粗面であることから、汚れを拭き取り洗浄で除去することは非常に困難です。そこで高圧洗浄機を使用した洗浄法で作業を行うこととなるのですが、通常、高圧洗浄機のガンは先端ノズルが剥き出しのために壁面に衝突した洗浄水は跳ね返り、あらぬ方向に飛び散ります。しかし、汚水回収システムのガンはステンレス製のBOXタイプ、この中でノズルから洗浄水が噴射され洗浄を行います。あわせて下部のホースから自動的に汚水を吸引しバキュームタンクに回収します。洗浄水、汚水は確実に吸引され、濯ぎ洗いも万全、飛散も極力抑えることができます。
光沢のあるラスタータイルに拭き取り洗浄を行うと表面に洗浄ムラが発生することが多々あります。
これは洗浄後の残留成分によるもので、解決策としては確実な濯ぎ洗いを行うことで解消されます。
しかし、高所の作業であるために洗浄水の飛散は悩みの種!…そこで汚水回収システムの登場となります。
大量の洗浄用水で濯ぎ洗いを吸引しながら作業を行うことで洗浄ムラが解消するばかりか、吸水性の高いタイル目地も確実に洗浄することができます。
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